2015年10月30日


窯が焼きあがりましたので、半円状のスペースに耐火煉瓦を積んでいきます。

加工せずに詰める耐火煉瓦は3枚だけで、あとの4枚は加工が必要です。


耐火煉瓦の目地には、アサヒキャスターという耐火セメントを使いました。
このアサヒキャスターは優れもので、目地幅が10mm以上でも安定して煉瓦が詰めます。

ただし、乾燥スピードが非常に速く、捏ねてから30分以内に使用する必要があります。
アサヒキャスターの使い方は、こちらをご覧ください。
水分量と粉の量を間違えると強度が出ないので、注意が必要です。



捏ね上げてから、実際に使うまでの時間が非常に短いので
少量ずつ手で捏ねて使いました。
こうすると、硬さも分かりやすいですし、無駄が少なくアサヒキャスターを使うことができます。


最後の部分は、目地を横から詰めていくので苦労しましたが、
なんとか半円部分の煉瓦を積みきることができました。




こんな感じです。結構きれいにできたような気がします。
私の場合は、前面から半円状に煉瓦を積んでいきましたが、
終わってみると背面から積んだ方がよかったと思いました。



半円状に積んだ箇所を内部から見ると、上の写真のようになります。

最後に積んだ煉瓦の上部には隙間が開いてまして、この部分を埋めることができませんでした。
もしも、背面から積んでいれば、前面から手を入れて、隙間部分を埋めることができたと思います。
前面は、窯口から手を入れて隙間を埋めることができるので、
背面から積んだ方がよかったなと反省しました。


続けて煙突設置の準備をしました。

煙突部には、空気量を調整する「ダンパー」(上図)というものを設置します。
単純に煙突を穴に差し込めばよい訳ではないのです。


基礎工事をしたとき(「木枠の設置」参照)は、かなり頑丈な枠を設置しましたが
煙突設置の基礎は簡易版の枠を作成しました。
枠の下には、ちょっとしたスペースもありますが、モルタルには粘性があるので問題はありません。



型枠の中に、アサヒキャスターを流し入れて固めました。
側面はザラザラしていますが、煙突設置の基礎が完成しました。
煙突の基礎には紙パイプを入れたので、真ん中には綺麗な穴が開いています。

この上に、ダンパー設置部を作っていきます。

2015年10月19日

アーチ状にしたコンパネを焼くために、窯に火を入れました。
杭に使った木材などを使って火をおこします。

新品の窯に火を入れるというのはなんとも気持ちがいいものです。


カラカラに乾燥した木材はあっという間に燃えていきます。
20分後には、上段にまで火が回りました。


アーチ状にカットしたコンパネの脇から煙がモクモクと出てきます。



さらに10分が経過すると、コンパネに火が移って、窯が煙で覆われました。



コンパネが内側から燃えています。
アーチ状に組んだ木材が燃えても、アーチはしっかり維持されていました。
これで崩れたら。。。う~ん、ぞっとしますね。



この窯に火を入れて約40分後に、煉瓦に差し込んだ温度計が200度近くになっていました。

耐火モルタルは数百度で固まると聞きましたので、200度だとまだ低い感じがします。



上段にも、角材を入れて、窯全体を温めていきます。
半円状のコンパネが抜けた窯は、空気が流れるので勢いよく火が回りました。

最終的には煉瓦の温度は350度くらいまであがりました。
ほんの一瞬、煉瓦を手で触ってみると熱くてビビリます。



点火から約5時間後に火は完全に消えました。
手で触って確認する限りは、耐火モルタルは固まっているようでした。
ただ、煉瓦の隙間も目立つので、まずは目地を埋める作業をしようと思います。


次は、目地を埋める作業に加えて、
コンパネが抜けた半円のスペースに耐火煉瓦積んで、アーチを完成していきます。

外側の煉瓦は積んでいませんが、ここに扉がつけばパンを焼くことはできます。
どんなパンが焼けるのか、楽しみです。

2015年10月14日

ついにアーチ部分が完成しました!!

最後の煉瓦を積む様子は動画でどうぞ!
カメラの都合で50秒ちょっとしか収録時間がなかったので、あせって積みました。



煉瓦が積み上がった窯はこんな感じ↓です。


綺麗なアーチができたと思います。



アーチの最上部には、煙突を設置する穴が開いているのですが
この作業は、昨日に引き続き、同僚のロッキーが担当してくれました。


綺麗に円状に加工ができました。
この穴に、紙製の煙突を挿入してみます。



加工部分はバッチリ合ってます。さすがです!ありがとう、ロッキー!!!


さてアーチ部分まで完成しまして、パン窯製作も70%完了という感じでしょうか。

一番の難所であるアーチが完成してちょっと安心しました。

2015年10月13日

パン窯の煙突には、直径115mmのステンレス製の煙突を設置します。

煙突の下部にはダンパーという煙突の開閉を行う鉄板を入れるため、
設置部の加工には少し工夫が必要です。


まずは紙筒で煙突を作ってステンレス製の煙突を設置する部分をつくっていきます。
紙筒煙突は最終的に燃やして、そこにステンレス製の煙突を差し込むイメージです。


直径が100mmの「100ボイド」という紙筒を使いました。
設置するステンレス製の煙突よりも15mm幅が狭いので、2重にします。



紙筒を2重にすると、ちょうど115mmになります。
幅をさらに厚くしたい場合には、紙製のガムテープを巻いて幅を調整します。



この紙筒が煉瓦にぴったり入るように、煉瓦を削っていきます。
台形の煉瓦を斜めにして固定するので削り方が変則的です。


煉瓦を削る作業は同僚のロッキーが手伝ってくれました。
ディスクグラインダーで削っていくのですが、1つの加工に30分以上はかかります。



煉瓦の加工と平行して、残り3段の煉瓦を積みました。

最後の1つがしっかりはまるのか心配でしたが、やはり少し幅が狭かったようです。



ディスクグラインダーで煉瓦下の幅を削って、ぴったりと最後の1つが入りました。

煙突設置部分は、1日では加工が終わらなかったので、次回以降も引き続き作業します。

2015年10月8日

耐火煉瓦をアーチ上に積む作業がはじまりました。
煉瓦を積むときに水平をみなくてよいので、意外とスピーディーに作業が進みます。

アーチ状に積んでいくのは、耐火煉瓦SK-34 Y2セリという台形型の煉瓦です。
単純に積むだけでアーチ状になるという便利な代物なのです。


煉瓦が上にあがるにつれて重力で煉瓦が下に落ちてくるので
前回ご紹介した通り、コンパネとベニヤで半円を作って、
そこに耐火煉瓦を積んでいきます。




耐火煉瓦を積む作業は、協力隊の仲間が手伝ってくれました。
いつも助けていただいて、感謝感謝でございます。



煉瓦を3段積んだところで、ビニールテープを外します。
木枠を燃やして焼くときにプラスチックが入っていると気持ち悪いですよね。ダイオキシンとかね。



このビニールテープを鋏で切りまして、引っ張ると簡単に外せます。


ビニールテープを外したら、さらに煉瓦を2段積みます。
だいぶパン焼窯っぽい感じが出てきました。

2015年10月7日

同僚のロッキーと支所の大先輩のご協力をいただいて、アーチ部分の木枠を作成しました。

コンパネを直径47cmの半円で切り抜いたものを4枚用意して、
その上に、薄いベニア板を円形にのせていきます。


ベニア板に厚みがあったため、円形にしようとすると外に反り返って釘が打てません。
板を抑える人がいないと作業が進まなかったと思います。


単純に半円形のコンパネにベニヤを打ち付けると、
釘を打っていないベニヤが反発するため、上の写真のように波を打ってしまいます。

ベニヤは釘だけではなく、すずらんテープで巻いて固定しました。


こうすると比較的真っ直ぐにベニアを固定することができます。


実際に、最前列だけ煉瓦をのせてアーチを作ってみました。
アーチ状に煉瓦がのるとパン窯らしくなります。

アーチ製作に使う煉瓦は、長方形ではなく台形です。
目地は外周に面した部分が10mmで、内周は0mmと三角状にする必要があります。
一定の幅で煉瓦を積むことができるように、三角にモルタルをのせながら煉瓦を積んでいきます。

耐火モルタルで目地を作るので、乾燥して割れたり、幅がずれたり、苦戦しそうですが
丁寧に耐火煉瓦を積んでいこうと思います!

2015年10月5日

先週製作した焼床2段目を設置しました。
耐火煉瓦に差し込んだ鉄板はちょっとぐらぐらしますが
適宜耐火モルタルで補修しながら、しっかり固定しようと思います。


パン窯内部の温度を計測するために、
高さ15cm程度のところに500度まで計測可能な温度計を設置しました。
ボイラーの温度を測る用で、ドイツ製です。かっこいい。


さらに、加湿する用の穴を壁面にあけました。
ディスクグラインダーで耐火煉瓦を加工して穴をあけます。


加湿はハード系のパンを焼く時にとても重要です。

パンを焼くときに加湿をしないと、
ハード系のパンにクープが綺麗に入らずしっとりしたパンにはなりません。

実際には薪窯でハード系のパンを焼いたことないんですけどね。。。


結構大きめの穴です。ここからパンの焼色もチェックできると思います。
使わないときは、煉瓦で蓋をします。

1段目の焼床と2段目の焼床にそれぞれ加湿できるように、加湿窓は2つ設置しました。



耐火煉瓦は13段目まで積み上がりました。

明日から、この上にアーチ状に煉瓦を積んでいきます。

2015年10月2日

パン窯の焼床のサイズは470mmx700mmとあまり大きくありません。

一度に焼けるパンを増やすために、焼床は2層にしました。
これでベイカリイ天板(300mmx400mm:成型したパンをのせる板)が4枚入ります。


2段目は鉄板を耐火煉瓦に埋め込んで、そこに天板をのせる構造になっています。
鉄板を埋め込むために、ディスクグラインダーで煉瓦に切れ込みをいれます。


本当は4センチ程度の切れ込みを入れたかったのですが、
刃が小さくて2センチ強しか切れませんでした。



この切れ込みに、耐火セメント(アサヒキャスター)を入れて固定していきます。


思った以上に耐火セメントの粒子が粗いため
鉄板と煉瓦の間に耐火セメントを入れるのは難しいです。

なんとか鉄板を固定しまして、あとは乾燥するのを待ちます。
週明けから、さらに2段煉瓦を積んで、アーチ部分に取り掛かります。



同僚のロッキーが取り組んでいる竹パウダー(竹堆肥)の農業整備も順調に進んでいます。