窯が焼きあがりましたので、半円状のスペースに耐火煉瓦を積んでいきます。
加工せずに詰める耐火煉瓦は3枚だけで、あとの4枚は加工が必要です。
耐火煉瓦の目地には、アサヒキャスターという耐火セメントを使いました。
このアサヒキャスターは優れもので、目地幅が10mm以上でも安定して煉瓦が詰めます。
ただし、乾燥スピードが非常に速く、捏ねてから30分以内に使用する必要があります。
アサヒキャスターの使い方は、こちらをご覧ください。
水分量と粉の量を間違えると強度が出ないので、注意が必要です。
捏ね上げてから、実際に使うまでの時間が非常に短いので
少量ずつ手で捏ねて使いました。
こうすると、硬さも分かりやすいですし、無駄が少なくアサヒキャスターを使うことができます。
最後の部分は、目地を横から詰めていくので苦労しましたが、
なんとか半円部分の煉瓦を積みきることができました。
こんな感じです。結構きれいにできたような気がします。
私の場合は、前面から半円状に煉瓦を積んでいきましたが、
終わってみると背面から積んだ方がよかったと思いました。
半円状に積んだ箇所を内部から見ると、上の写真のようになります。
最後に積んだ煉瓦の上部には隙間が開いてまして、この部分を埋めることができませんでした。
もしも、背面から積んでいれば、前面から手を入れて、隙間部分を埋めることができたと思います。
前面は、窯口から手を入れて隙間を埋めることができるので、
背面から積んだ方がよかったなと反省しました。
続けて煙突設置の準備をしました。
煙突部には、空気量を調整する「ダンパー」(上図)というものを設置します。
単純に煙突を穴に差し込めばよい訳ではないのです。
基礎工事をしたとき(「木枠の設置」参照)は、かなり頑丈な枠を設置しましたが
煙突設置の基礎は簡易版の枠を作成しました。
枠の下には、ちょっとしたスペースもありますが、モルタルには粘性があるので問題はありません。
型枠の中に、アサヒキャスターを流し入れて固めました。
側面はザラザラしていますが、煙突設置の基礎が完成しました。
煙突の基礎には紙パイプを入れたので、真ん中には綺麗な穴が開いています。
この上に、ダンパー設置部を作っていきます。